犬たちの洗濯を終えて、今日は少し良い気分だ。
そこで、イヌカシと自分の好きなものについて話をしてみた。
その1)
◆イヌカシの好きなもの◆
1.ふかふかの兄弟たちとの昼寝
(これは、ぼくが犬を洗った日が一番気持ち良いらしい)
2.あんずのドライフルーツ
(少し大きめのヤツが好きらしい)
3.そら豆のたっぷり入った暖ったかいスープ
(そら豆は皮がするりと剥けるらい柔らかく煮たほうが甘いらしい)
4.りんご
(赤いのは食べた事がないので、青いのが美味いと言っていた。
赤いほうが美味しいのにな…)
5.ぼくの髪の毛
(これは理由を教えてくれなかった…)
その2)
◆ぼくの好きなもの
1.ネズミの寝顔
(寝顔だけは、素直に綺麗で可愛いと思う)
2.ネズミの作ってくれたスープ
(ぼくにはあの塩味が上手く出せないんだ)
3.ネズミの髪
(文句なしで綺麗だと思わない?)
4.ネズミのうた
(たまにしか聞かせてくれないけど、とても綺麗な歌声だよね)
5.シェイクスピアの本
(ネズミがとても好きな本なんだよ)
そこまで話したら、いきなりイヌカシが呆れて何も言わなくなった。
どうしてなのかな?
ぼくは素直に好きなものを言っただけなのに……。
そしたらイヌカシが「本当にわからないのか?」と大きな溜息をつく。
「うん、どうして?」と聞き返えしたら…。
「だって、お前の好きなものって、簡単にひとつにまとめられるじゃないか?」
って言うんだ。
「え?それって何?」
って真顔で聞き返したら、心底否な顔してこう言われた。
「紫苑の好きなもの。───それは『ネズミ』だ!」って。
なぁ〜んだ、そうなのか。
ぼくはネズミが好きなのか。
ふぅ〜ん、そうだったんだ。
その話を帰ってからネズミに話してみた。
そしたらネズミは真っ赤な顔をして、その後すんごく大きな溜息をついたんだ。
「お前、バカだろ?」って。
失礼な!
ぼくはバカなんかじゃないよ。
成績は、自慢じゃないけどすんごく優秀だったんだ。
あ……でも、ある意味、彼のいっている事は当たっているかもしれない。
だって、今日、イヌカシにも言われたんだ。
ぼくは『ネズミ馬鹿』なんだって。
うん。それなら何となくわかるかもしれない。
ぼくはネズミの事となるととことん馬鹿になるみたいだから…。
それに、そんな馬鹿になら、どんなになっても悔しくないしね。
そこまで言って笑ったら、ネズミは呆れた顔して、その後ぼくを抱きしめてくれた。
ねぇ、ネズミ?
これからぼくは、どんどんどんどん、キミのために馬鹿になっていくと思うんだ。
だからお願い…。
ぼくがどんなに馬鹿になっても、こうやってぼくのこと優しく抱しめてくれるかな?
キミと一緒にいられるなら、
キミにこうして抱しめてもらえるなら、
ぼくはもうどんなに馬鹿になったって構わない。
だってぼくは、それだけキミのことを愛しているんだから………ね?
≪言い訳という名のあとがき≫
紫苑ファンの皆様!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさぁ〜〜いヽ(´Д`ヽ)(/´Д`)/
紫苑はこんなお馬鹿じゃないよ!……と怒られるかもしれませんが、
これぐらいド天然だと、ある意味突き抜けてて可愛いぃ〜とか思ってしまう私も、
そうとう頭がイカレテます|-_- =)ノ
でも、ド天然な紫苑は私の癒しですwww
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